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世界が「感謝」の気持ちでつながるように…


by rebelkeeper
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8/31 世界陸上

この1週間。自分がやりたいと思っていた勉強以上に、世界陸上が熱すぎて見てしまいます。

織田裕二の「All my treasures」が耳から離れません。ハナウタはこればっかりです。

で、昨日の110mハードルの劉翔とか、日本のリレーチームとか、毎日のようにドラマがありますね。

今朝は、ちょっと残念なドラマが。

競歩ってご存知ですか?言葉は知っていても競技そのものをじっくり見た人ってなかなかいないんじゃないかなって思います。僕がそうでした。

あれ、50キロも歩くんですね。しかも、ルールが厳しくてかなり窮屈なフォームで歩いてる。

日本からは3名が出場して、その中に山崎選手がいます。

初めて知ったのですが、日本記録保持者で、エース。30キロ手前まではメダル圏内にいました。

ただ、無理なペースが祟ったのか、どんどんペースは落ちていって、最後は朦朧としながら歩いてる感じ。もはや徒歩と同じペース。それでもゴールをひたむきに目指す姿というのはメダル以上に大切な何かを守っているようにも見えました。そして、見ている人にそれを伝えようとしているかのようにも。

ただ、残り一周が残っているにもかかわらず、係員の間違った誘導により競技場に入り、そのままゴールなきゴール。

本人の意思とは関係なく、扱いはリタイアだそうです。それを知った直後の彼の姿は見ていられないほどでした。担架で運ばれていく最中、山崎選手の無念さは、想像を絶するはずです。

見ていた誰もが「かわいそう…」と思った瞬間。マスコミで、あの審判員たちが叩かれることは目に見えていて、何度もあの映像が流されるんだと思う。

でも、本当に大事なのは彼らを叩くことでも山崎選手に同情することでもない気がします。
山崎選手も心の中でどう思うかはともかく、決して公の場で彼らを悪く言ったりはしないと思う。

山崎選手が、50キロを歩いていないという事実がそこにあったとしても、持てる力や練習してきた成果をいかんなく発揮して歩ききったという真実をたたえるべきなんじゃないかなって思います。そして、彼の姿から何を学び取るのか。

勝負の世界は結果が全て。本当に称賛されるのはメダリストだし、もちろんそうあるべきだと思う。

ただ、プロセスが与えてくれる力っていうのは何物にも変えがたい学びだったりする。


結果が出なかったとしても、自分の中にある大事なものを守るためにやりきるっていうのを、もしかしたら「勇気」とか「誇り」っていうのかなって、僕はそんなことを思いました。
by rebelkeeper | 2007-09-01 14:24 | 徒然日記